Google Analyticsだけでアクトレ管理できる時代は終わったかも
みなさんご存知の通りエロサイトはアクトレ管理がちゃんとできないと死んでしまうのですが、 最近はGoogle Analyticsでも偽装アクセスが横行するようになったので安全なツールとは言えなくなってしまった。
悲しいねぇ……
原因
だいたいこの記事のせい。
公開日は2015/01/21。
内容は「コピペでGoogle Analyticsのアクセス偽装ができるよ」みたいな、スクリプトキディ(わぁい、な記事です。闇プログラマーの仕業。
Analytics 偽装
の検索結果は堂々1位である。
3番目もコピペブログみたいなやつなのでTOP3独占。
やったね、これでワンクリ被害者が増えますね!
いろいろ言いたいことはあるけど1つだけ残念な客観的事実を書くと、 この手法のせいで今後数年間はワンクリ被害者が増えるであろうということ。
今まではそれなりに苦労してサイトを育ててからワンクリ広告を貼るという前提だったので一時の金のためにサイト潰すの?というのが一定の歯止めになっていましたが、 これからはサイトを育てず偽装リクエストを送って相互リンクになったら広告を貼るというだけで済むのでよりカジュアルにサイトを作って/広告貼って/潰すということになるでしょう。
具体的にワンクリ広告でお幾ら儲かるかの話は以下の記事でも読んでくだされ。
エログまだ初心者(改)ワンクリ広告の業者さんと話してみたの巻
このトレンドはワンクリ広告業者や広告掲載サイト運営者が法律で規制(詐欺幇助かな?)されるまで続くでしょう。 はたして何年後かなぁ?
ちょっと前に記事を書いたように せっかくエロタレストさんとかがワンクリサイトを締め出そう運動とか始まりつつあるのにねぇ……
でも、そんなにすぐ被害が出るわけないんじゃないのという疑問
まあ、僕も技術ネタ1つがそう簡単に普及するものでもないと思ってたりしてて 該当記事が出た当初はスルーしてたわけですが、それが意外とすぐ実装されるみたいですよ。
なんていったって、僕のところのような過疎サイトでも今週に2件ありましたからね。 Google Analyticsの偽装は今まで1年以上サイト運用してきて初ですよ。
というわけで、唐突に今週?の偽装アクセスサイト公開。
虹エロアンテナ にじげんめッ!
http://nijigen.me/
これはほぼコピペ実装のようなので直帰率/ページ/セッション/平均セッション時間などが低くてすぐわかる。
でも既にそこそこ引っかかったサイトがあるのか、通常のリクエストがやや混じっている模様。
えろます!アイマスエロ画像特化ブログ
http://imaserogazou.blog.fc2.com/
こちらも直帰率は高いもののページ/セッション/平均セッション時間が高いのでかなり巧妙。
ここまでされるとGoogle Analyticsだけだと判別が難しい。
実際、僕は他のアクセス解析と併用する方法(後述)で判断しました。
では、サイト運営者はどうしたらいいか
このままだと知識の無いサイト運営者はワンクリ広告の集客サイトに利用されたり、 エロタレストさんみたいにアンテナサイトからある日突然強制排除されて退場ということになりますね。
いちサイト管理者としてはライバルが勝手に脱落してわぁいという気持ちも全くのゼロじゃないですけど、 最終的にはサイト閲覧者で金銭被害に遭う人達がいると思うとさすがに運営者同士で何とかしようよと思うわけです。
ただ、対策はいたちごっこだとも思うので、
- まずはアクセス解析の情報を鵜呑みにしない
- そして少しでも怪しいと思ったら別の情報源から調べられるようにしておく
ということをしていきましょう。
あとは、ブログや2chやらでアクセス偽装の事実を晒してもらえるとサイト名で検索した場合に引っかかるので地味に効果的です。このブログでワンクリ広告会社を晒しているのも同じ理由です。
案1: Google AnalyticsからYahoo!アクセス解析に移行する
単一のアクセス解析はダメといいつついきなり移行する案なのですが、 今のところYahoo!アクセス解析ではこの手の被害はないので、 これを機に移行するのがいちばん手っ取り早い。
考え方としては「パソコンを使ったウイルス被害を避けたければMacやLinuxなどのマイナーシェアのOSを使えばいい」という発想に近いです。
機能的にはGoogle Analyticsに近いですが、イベント等は取れなかったと思います。
ただしLivedoorブログの場合は無料版だとスマホビューにJavaScriptが設置できないので、 有料版にする必要がありますね。サイトが育つまでは無料版とかにしたいところなんですけどね。
案2: 他のアクセス解析と併用する
Google Analyticsはそのまま使いつつ、他のアクセス解析も併用するという案。
比較的親和性が高い(相互補完してくれる)アクセス解析はセッションベースじゃないもの、 まあACR WEBアクセスランキングですかね。
これ単体の偽装がそこそこあるのと、 ランキングが外部公開されちゃうのが欠点ですが。
案3: サーバーのアクセスログを併用する
ここらへんは書いて分かる人しか対応できないので、略。
というわけで
後先考えずに面倒なネタが公開されちゃったので、 Google Analyticsを疑ってかかる必要が出てきました、 ということでした。
みなさんも気をつけましょう。